東ティモールについて

アジアで一番若い国、東ティモール

インドネシアの島国の東に位置するティモール島、その島の東半分が東ティモールです。

人口は約120万人、国土は約14,900㎢(東京、千葉、埼玉、神奈川の合計面積とほぼ同じ)。東南アジアとメラネシアの中間地点に位置し、南国のような国民性・植生を見ることができます。

歴史 -history-

伝統的な家屋@エルメラ

ティモール島ではかつて「リウライ」と呼ばれる王が治める王国が各地に乱立していましたが、16世紀前半ポルトガルがティモール島を征服、植民地となりました。

その後、20世紀後半ポルトガルでのクーデターの際に、独立の機運が高まりましたが、隣国インドネシア軍によって東ティモールは占領されました。

インドネシア軍の支配の中、1999年には国連の監視の下で東ティモールは住民投票を行い、独立を採択した。しかし、これに反発したインドネシア併合派の民兵らが国内で蜂起、紛争が勃発してしまいました。

多国籍軍の介入により紛争は収拾し、国連東ティモール暫定行政機構による監視下で2002年独立を果たしました。

自然 -nature-

ドローンで撮影したジャコ島

東ティモールは、環太平洋造山帯の小スンダ列島に属するティモール島の東半分に位置し、最高峰は約3000mと高低差が激しいです。気候は熱帯季節風気候に属し、乾季と雨季に区別されています。

オーストラリアとの間のすぐ近く南をウェーバー線が通り、多数の動植物国有種が存在しています。

特に東のはてにある無人島のジャコ島には、底が見えるほど透明な海と日差しが輝く真っ白な砂浜など、人の手がついていないありのままの自然を楽しむことができます。また、首都ディリの向かい側にあるアタウロ島付近の海域は、世界でも有数の生態系がある島としても注目されています。

宗教 -religion-

エルメラ県の教会

東ティモールではもともと「ルリック」と呼ばれる精霊を信仰する土着の自然信仰が高まっていましたが、現在はカトリックを信仰する国民が約95%を占めています。

これにはいくつかの理由があります。

第一にポルトガル植民地時代の布教、第二にインドネシア支配下においての公認宗教信仰の強制、第三に紛争時カトリック教会が避難所として活躍したこと、カトリック系団体による援助などが挙げられます。

実際はカトリックを信仰しながらも、自然信仰は消えておらず、同国の文化として根付いています。

言語 -language-

東ティモールの言語状況は他国による侵略など歴史的経緯から非常に複雑なものとなっています。

公用語はテトゥン語とポルトガル語ですが、地方ごとに異なる言語が存在していて、1国内において約36もの言語が話されています。

テトゥン語はもともと通商語として用いられていて、識字率は約7割程度と高めです。教科書はポルトガル語のものを用いていますが、識字率は低く多くの国民は同言語を用いることができていません。

また、現在の教育者の多くはインドネシア統治時代に教育を受けていたため、インドネシア語以外の授業に熟達していません。

課題 -challenge-

東ティモールの抱える課題は環境・インフラ整備・教育・法整備といったように様々な面で山積みです。近年では、政治的な空白が続いたりと内政的にも問題が出てきたりします。

独立後15年以上が過ぎた現在では、国際的な注目の減少とともに草の根の支援も減りつつも、少しずつ支援が続けられています。